トップページ > 専門ドクターのアンチエイジングアドバイス > 陳 瑞東先生 「妊娠、決め手はたゆまぬ腸のポテンシャルアップ!」
大麦 βグルカン(ベータグルカン)研究室 - βグルカン(ベータグルカン)総合研究所 - 専門ドクターのアンチエイジングアドバイス

ドクターアドバイス編

ドクターのアンチエイジングアドバイス

陳 瑞東先生のプロフィール

1983年9月  東京大学医学博士 (産婦人科)
1984年1月  米国National Institute of Health
1996年1月  癌研究会附属病院婦人科副部長
1997年6月  陳瑞東クリニック院長、癌研究会附属病院婦人科顧問

所属学会
(1)日本女性医学会  専門医
(2)日本産婦人科学会 認定医
(3)日本骨粗鬆症学会 評議員
(4)日本臨床細胞学会 指導医
(5)日本東洋医学会  専門医
(6)日本癌治療学会

著書
(1)ホームメディカ家庭医学大事典 (小学館)1987年
(2)プリンシプル産婦人科学 婦人科編 (メジカルビュー社)1987年
(3)がん診療Q&A (六法出版)1989年
(4)老化に勝つ (日本工業新聞社)1988年
(5)ガンに効く漢方薬 (ハート出版)1989年
(6)ウーマンズメディカ女性の医学新事典 (ハート出版)1989年
(7)女性に効く漢方薬 (ハート出版)1991年
(8)健康と長寿 (明治生命厚生事業団)1991年
(9)オステオポローシス診断と治療 (骨粗鬆症財団)1993年
(10)女性に効く漢方 (保険同人社)1993年
(11)ガンの早期発見と治療の手引き (小学館)1993年
(12)骨粗鬆症と骨塩定量 (メディカルレビュー社)1994年
(13)サイトカインを用いた癌治療 (医薬ジャーナル社)1994年
(14)骨粗鬆症診療ハンドブック (医薬ジャーナル社)1995年
(15)更年期障害これで安心 (小学館)1996年
(16)知的カルシウム摂取法 (小学館)1998年
(17)イソフラボン (幸書房)2001年

ドクターのアンチエイジングアドバイス

妊娠、決め手はたゆまぬ腸のポテンシャルアップ!

  • 妊娠と腸の機能とは一見無関係のようですが、調べてみるとお互いに深い関係にあることが分かっています。
  • 妊娠と腸の機能が関連すると考えられているのは、おおむね以下の3点です。
    (1)排卵すること
    (2)妊娠初期から中期に安定した状態であること
    (3)アレルギーの少ない新生児であること
  • それぞれに腸のポテンシャルが重要な意味をもっていることが知られていますが、ここでは、まず出発点になる排卵についてお話ししたいと思います。
  • というのも、社会的キャリアを積むことが女性にとって重要になっているため、結婚や妊娠の高齢化が進んでいます。
  • このため、現代の出産は生殖技術の必要性が高くなり、人工的に妊娠して赤ちゃんを産む女性が自然妊娠で出産する女性の1%になっています。
  • 排卵は女性の体調が良いとき、女性らしい体つきになっているときに安定します。
  • たとえば、マラソンランナーのように、持久力と低体重が求められると、排卵は止まります。
  • 通常、BMI(体重を身長の2乗で割ったもので体型の基準)が10〜15になると、月経は乱れ、なくなってきます。
  • 女性にとって非常に過酷な環境になるので、命を掛けてまで排卵させない、という自己防衛反応が起こるからです。
  • 反対に、BMIが30以上の肥満になると、脂肪から女性ホルモンが作られるので、血液の女性ホルモン濃度が充分にあると体が感じて、排卵が止まります。
  • このように体形は排卵に深く関係しています。
  • ある研究では、出産しなかった中高年女性を高校時の体型別に調べたところ、痩せ 12.7%、正常 16.7%、過体重 19.2%、肥満 30.9%と、肥満は痩せの2倍も未出産女性が多かったと報告されています。
  • 痩せすぎ、太りすぎは共に排卵をさせないという共通の関係にありますが、排卵しない理由は体重だけではありません。
  • 重要な鍵は代謝にあります。実は腸のポテンシャルがこの代謝環境に影響を与えているのです。
  • 肥満女性の排卵はいろいろな要因で抑制されます。
  • 糖代謝、コレステロール代謝、肝臓での男性ホルモンの産生、肥満に関連するレプチンや、インスリンの効果に関連するアディポネクチンなどのたんぱく質の産生、すい臓のインスリン分泌の変化など、どれもが全身に影響を与えます。
  • このような変化が互いに影響して排卵が抑制されます。
  • 一方、痩せすぎの女性では、卵巣機能や月経機能を調節するホルモンの分泌を抑える作用があるグレリンの濃度が上がることが原因の一つとされています。
  • グレリンは特に、飢餓や摂食障害などのエネルギー欠損状態のときに分泌されるホルモンです。ですから理にかなっていないダイエットは禁物です。
  • 腸のポテンシャルはこの様な状態、特に肥満を改善する上で、利用するのが賢いというわけです。
  • もちろん食事の量や、どのようなものを食べるかは大切ですが。
  • 食事の好みや習慣は成人してしまうと、よほどの高い目標がない限り変えることは簡単ではありません。
  • 実際に栄養士が3ヶ月毎に栄養指導してコレステロールを下げようとした臨床試験では、食事指導の効果は思ったほど上がらなかったのです。
  • 腸は非常に大きな臓器です。表面積はテニスコート1面にもなります。この形状をうまく利用することで、コレステロールの濃度を調整することができます。
  • また、インスリンの効果を高めることもできます。そうすることで排卵が安定すると考えられます。
  • そこで利用したいのが水溶性のβグルカンや、乳酸菌といったプロバイオティクスです。
  • グルカンとはブドウ糖がたくさん結合したものです。甘い味はしません。
  • 特に、水溶性のβグルカンにはコレステロールを下げ、体重を低下させる作用があります。
  • 水溶性のものは穀物や酵母からとれるものです。一般によく知られているキノコ類のβグルカンは水に溶けません。これには免疫刺激など、異なった生理活性があります。
  • 不安定な排卵は、男性ホルモンの異常やインスリンが効きにくくなった場合に起こることが知られています。
  • グルカンはこれらの代謝異常の改善に有用です。
  • 以前、私はマイタケを抽出したエキスに排卵を安定させる作用があることを報告しましたが、同じ作用のある水溶性のβグルカンにも排卵を安定させる作用が期待できそうです。
  • 体重を維持し、エネルギーの代謝を安定にするには、日ごろのメンテナンスが大切なのは言うまでもありません。
  • しかし、言うは易く、行うは難し。社会的キャリアを目指す女性には容易ではありません。この意味でもグルカンのような機能食品を利用すれば排卵が安定する可能性があると頭の片隅に入れておくのも大切です。

前のページへ戻る